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越水利江子先生の「恋する新撰組」(角川つばさ文庫)を読む。
主人公の少女「空」が、新撰組の隊員達とともに生きる時代青春小説。
「空」は、近藤勇の妹という架空の設定だが、お話の中に自然に入り込み、美剣士沖田との胸キュンなときめきに、こちらまでどきどき。
物語を支える隊員達の行動も、きっちり史実に基づいていて、まるで歴史ドラマを目の前で見ているかのように描き出されている。
相当資料を調べられたんだろうな・・と、ひたすら敬服。と同時に、利江子様の新撰組への熱い思いが伝わってくる。
母は、会津女であった。
会津の人は、いまだに戊辰戦争を「このあいだの戦」とよぶという。
逆賊の汚名のもとに取り潰された会津人には、高い志と愚直なまでのまじめさがあったはず。
個人的には、新撰組と縁の深い、会津藩の描かれ方も大いに興味のあるところ。
「LOVEは剣より強し」。この先、まだまだ目が離せません!