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娘たちを学校へ送りとどけたおかるのもとに、そうべえから緊急連絡。
『難産! 至急援助頼む!」
おかるが牛舎に駆けつけると、子牛は生まれていた。
が!そうべえ、子牛を逆さづりにしてぶんぶん、揺さぶっているではないか?
「お前さん、何しとる?!」
「逆子かと思う生まれ方だったから、喉に詰まったかもしれない羊水をおとすのさ」
それから、そうべえと母牛が子牛の体をきれいにふいてやった。
母牛の力は強く、小さな子牛はなめ取られた反動で腹を上にしてひっくりかえる勢いだ。
「よしよし、これでよし、腹までなめてもらえ」
おかるとそうべえもほっと安堵。